2014/06/19

私的高専観(仮)

前置き

中学校を卒業した後,進学を選ぶ人には2通りの選択肢がある。
1つは普通高校に進学すること。
もう1つは高専に進学すること。
どちらも一長一短ではありますが,特に後者,高専への進学については
諸兄による活発な議論が行われています。
つまるところ,「高専に進学すべきかそうでないか」でありますが,
こんな下らないことにいつまでも身を投じる必要はありません。

はじめに私はどう思っているかを書いておきますと,
「メリットとデメリット,そして質問には答えるので,後は君が判断しろ。
進学するべき/するべきでないという問いかけは無意味だ」
です。なんかもうどうでもよいのです。

一例

やぷらす氏(@yaplus)のツイート[1]を見たら書きたくなったのです。

例の炎上案件を2つ貼っておきます。ご確認ください。
高専に行きたい中学生へ 高専の本音を語る http://kousen1.web.fc2.com/kousen1.html
高専卒こそが最強の学歴である。東大卒はゴミ(技術系の場合) http://anond.hatelabo.jp/20140614102219

さて,先に述べたように,このような議論には不毛さすら感じておりますが,
ka9e氏(@ka9e)もそのように言っております[2]

そもそも大学生と比べて~なんて発想をしているような時点で高専卒の優位性が
どこにあるんだって常々思うんですよ、ワタクシ。

そもそもの話

高専って何でしたっけ?という話をしましょう。
高等専門学校略して高専は,義務教育修了
\footnote{義務教育修了と同等でも同じだったように思うが,些細な話}
が入学条件の高等教育機関です。
高等教育機関は大学以上が名乗るものです。
高校は中学と同じ中等教育機関です。
それゆえ,高専に入学した人たちは「学生」と呼ばれます。

高専の学科は様々です。
有名なのは工業高専でありますが,元々商船高専,電波高専も存在します。
機械,電気電子,情報,化学,土木,商業?などなど,
学科の名前だけ見れば,工業大学と同じような学科があることに
あなた方は気付きます。
実際,高専は早くから専門教育を施すことを特徴としており,
およそ大卒年程度の内容までは修めてしまうでしょう。

立地に関しては様々で,
多くは住宅地から離れた丘の上や山の中と言ったところで孤立している思われがちです。
実際には,木更津高専のように,住宅地の中にある高専も存在します。
おそらく,工業高専ということで研究や実習に広い土地が必要であるという認識から,
そのようなイメージが形成されていったのかもしれません。

なお,学費に関しては,高校から大学へ進学するよりも安く済むとされています。
学費が半分で済むと謳っていますが,これは専攻科への進学も含めた7年間で見た場合ですので,
パンフレットをきちんと読んで確認してみましょう。

高専を卒業した後の進路は大きく分けで3つです。
1つは就職。
1つは大学へ編入学。
残る1つは専攻科への進学です。
高専を卒業した学生には,準学士と呼ばれる高卒より上で,
けれども学士未満という中途半端な学位がもらえます。
日本においては,この学位があると主張したところで
せいぜい専門学校卒と同じ扱いか,高卒扱いがほとんどでしょう。
高専を知っている企業であれば,高専卒ということで高卒より上の待遇は約束されるでしょう。
つまり,大卒の待遇を得たければ,進学する他ありません。

さて,概要は以上です。
少々の不足があるかもしれませんが,この先の内容を理解する上では問題ないでしょう。
ちなみに,私は工業高専以外のことはよく知らないですし,
これから書くことは私自身が在学していた工業高専で見聞きしたことを基としています。
多少偏った見方になるかもしれないこと,ご了承ください。

高専は高校の代わりを果たすか?

否である。

はじめに,私は高専に進学することについて,
「高校から大学へ進学するという過程において,高校を飛ばして大学に入学するようなもの」
と表現している。
高専は高等教育機関であるところとか,
高専の職員は大学生と同等と思われる扱いをしてくる所からそう思っている。
入学式においては「君たちは学生だ」と言われてちっぽけなプライドが芽生える者もいるわけですが,
結局のところ,入学したての学生たちは「中学卒業して間もないガキ」でありまして,
いきなり「学生として振る舞え」と言われても難しいのではなかろうかと思います。

ところで,高専はその特殊さ(高専は高等教育機関である,高専の立地は孤立したところが多い,
「君たちは優秀な人材の卵である」と言った洗脳めいた励まし)により,
プライドを持つことが多い。
それが誇りであれば誇り高き技術者の卵として美談にできるのだが,
残念ながら不要なプライドと成り果てるパターンがよく見られる。
それが役に立たないことは,彼らがその後の人生を生きていくにあたって実感するであろうから,
放っておいても問題あるまい。

授業

早くから専門教育を行うことは,高専の利点である。
これにより高専に入学した子供たちは,わずか5年間の過程を経て大卒と同等と呼ばれるレベルまで
己の学力を高めることができる。
ただし高専卒の扱いは大卒より下という点に関しては,既に述べたとおりだ。

一口に専門教育と言っても,それは座学に限った話ではない。
実験実習により,理論と実際を習うことがあろう。
卒業研究で,さらなる知見を得ることがあろう。
つまるところ,座学で習った理論を実験実習で確かめるないし
現実とのすり合わせを行うという環境が高専には用意されている。
ここで,全ての理論を確かめられる程の時間は存在しないことについて触れておきたい。

そして,入学から卒業まで,授業を行う教員は誰も彼も立派な研究者たちだ。
ただ,それは専門科目を教える教員についてであって,
一般科目(国語,数学,理科,社会,英語)に関してはよくわからないが,
多くは高校での教師として務めていた経験があるか,教員免許を有していると聞く。
立派な研究者,という点についてもう少し述べるとすると,
現状,全ての教員が博士号を有している(あるいは取得中)である。
博士号といえば,大学院博士課程を修了しており,それはつまり,
その分野においては立派な研究者であることに他ならない。
学生よりも長い間研究に関わっているから,現場での経験は豊富だ。
そんな人々から講義を受けられる高専という環境は素晴らしいようにも思う。
ただし,そのよさを高専の学生が理解するのは卒業後だ。

ところで,教員の質についてだが,
当たり外れが激しい,とだけ評しておきたい。

高専生特有のアレ

高専生が英語できないと嘆くのはその必要性を教えられてないからだし
モチベーションにつなげられるものを見つけられないからだ。

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